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2012年05月27日

業界ビッグバンに期待/オランジュの空間がフルに食材を活かす

2007年5月27日(日) 15:25 ▼コメント(6)

オープンは5/27(日)18:00です。

業界ビッグバンに期待/オランジュの空間がフルに食材を活かす



レストラン・エ・カフェオランジュ  Restaurant et Café L'Orange

帯広市西3条南9丁目9-2大同生命ビル1階(帯広中央郵便局側)
℡ 0155-67-7878 定休日 水曜日
営業時間 カフェ  11:30~21:30 ラストオーダー 21:00
     ランチ  11:30~14:00 ラストオーダー 13:30
     ディナー 18:00~22:30 ラストオーダー 21:30
     クローズ 22:30

 参考記事

シェフ渡辺雄二氏が動き出した/『天皇の料理番』の孫弟子

予告・ここは凄え店になる/レストラン オランジェ


ココは東京・青山か!?/オランジュの佇まいに感動ですぅ

 メイン画像はホタテと野菜(グリーンアスパラとブロッコリ)。

業界ビッグバンに期待/オランジュの空間がフルに食材を活かす



 パーティー自体は11時半からだったんですけどぉ、ワタシ20分前には店に入ってました。できるだけ画像を収めておこうと考えたからです。

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   オリーブと鶏


 正解でした。次から次へと現れるんだ、招待客が。総数80名。こういったケースの場合、立ち上げに尽力した業者関係(内装とか、什器備品関係とか)がどうしても多くなってしまうのでしょうが、オランジュは違いましたね。

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オリーブの柔らかなお味と鶏皮の焦がし具合のコンビネーション


 渡辺シェフのファン、それも食べ手と食材供給の両方が主体なんですよ。お祝いのお花の名前なんか見ても、どう考えたって商売上ではない付き合いの方の名前が多かった。


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焼きトマトのカナッペ


 もちろん業界の重鎮、番屋のおやじさまの姿もございましたけれど。お写真撮るの忘れちゃった。


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有機トマトの力強さが表れて


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プチキャベツのパテ詰め


 立食でしたけれどね、もう、フルコースと同じ内容といって良いでしょう。残念ながら、本日の献立を教えていただき損ねちゃったので、画像だけでお許しくださいませね。


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食べ忘れました。ピクルスかしらね

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詰めてあるのは何かしら



 ラムチョップ以外の画像は全部あると思うンだよなぁ。食べ損ねたんですよ、ラムチョップ。


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牛肉がとても軟らかく仕上がってました


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ビーフシチューというよりも軽い煮込み


 オープニングの前に、食前酒が供されました。ワタシがいただいたのはシェリーだと思うのですけれど。飲み慣れてないから、正確にはワカラない。


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コチラはラム肉のシチュー



 日本のスーパーソムリエ田中孝一氏の司会でパーティーが始まりました。まずはオーナーシェフ渡辺雄二氏のご挨拶。印象的だったのは、有機野菜生産で著名な薮田氏をはじめ、食材生産者に対して感謝の言葉を述べられていたこと。


 「いい食材を提供してもらってるから、いい料理ができる」

 これが渡辺シェフの原点なんですね。生産者と直接関わる、というのが渡辺流。ドコカの著名シェフも同じことを仰ってましたが、フライパン振るより人前でオハナシするのに忙しい方ですから、真実味に欠ける。

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ハイライトのひとつかなぁ、と
メンドくさそうですよねぇ


 オーナーシェフは美味い料理を作る、だけではやっていけません。経営者としてのココロ構えがしっかりしていないと、店は潰れます。

 店を継続していく、というのは収益がアガってこそなんですね。そしてそれは、自分のためだけぢゃない。ファンの期待に応えるためでもある。

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端萬さん、コレ美味いよぉ、って渡辺シェフが


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幻の清水町・薮田農場の豚


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こうやってソースをかける



 同様にワタシは自分の好きな店について、カキコする意味があるワケなんですね。ワタシ自身が味わい続けるために。店がなくなってしまうと、食べられなくなってしまうンですから。


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正しきロースト・ポークでございます


 乾杯にはシャンパンが配られました。渡辺シェフの笑顔がとても印象的でしたね。今まで多くの店を任されて成功させてきた方ですけど、自分がオーナーというのは、またひとしおのものがあるのでしょう。

 いい時に立ち会えたなぁ、とワタシも感激した次第

 シャンパン(実はワタシ貰い損ねた)の後は、メインのお料理です。テーブルに並べられていた以外のものが、次から次へと渡辺シェフの手づから繰り出されます。


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渡辺シェフの手が胡椒かしらね、岩塩かしらね


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ローストビーフでございますね



 肉料理が多い、ということもあって、ワタシは赤ワインを2杯ほど飲み、3杯目を味わいましたら、明らかに味が異なっていました。ワタシですらワカルくらい美味いのが出てきたんです。渋みがなんとも言えない味わい深さを醸しだしていました。


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フォアグラのパテ・カナッペ
塩味が抜群で2個食べちゃった




 日本のスーパーソムリエとして業界で知られている、田中孝一氏はオランジュ・オープンにあたってしこたま銘品を仕入れています。ワイン好きには堪えられないラインナップのハズ。


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 スズキのロースト



 ワインのことよくワカんなくて良かったな、と真剣に思いますね、ワタシ。知ってたら味わいたくなっちゃいますよね。


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皮のパリパリ感がヨロしかった



 デザートは3種出ました。そのうちの一品は「ストロベリーシャーベット」。実は材料のを生産しているのは音更の方でして、今回ご夫婦でお見えになっていました。

「この間、渡辺シェフがお子さん連れで摘みにお見えになったんですよ」馴染みのある方なものですから、お話しながら一緒に味わいました。

「ウチで作ってる甘い種類のは、藤丸デパートで1パック千円で売られているんですけど、シェフは見向きもしないのね。酸味の強い品種を『これでなければ、駄目』って」


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ストロベリー・シャーベット



「爽やかな甘味」を演出するために必要なのが酸味なんでしょうね。シャーベット、全然酸っぱくないんですよ。甘いんです。わざわざ手を掛けて味を創りだしている。

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キャラメル・モカ・アイスクリーム


 パティシエという職種を置くのは、レストランを経営として考えると無駄が多い、と考える渡辺シェフは水準以上のデザートを以前から自分で作ってしまいます。キャラメル・モカの味わいといったらなかった。

 パンも作れるのですが、身体が持たないということで業者任せ。帯広で唯一お眼鏡に適ったのがはるこまベーカリーさま。これは既出でしたね。

 以前、製粉業者のミスで違う番手の粉でパンを作ってしまったことがあったんですって。作り手がワカラないくらいの差。

 それを「いつもと違う」と見破ったのが、毎日買いに来る老婦人と渡辺シェフだけだったそうです。「そのおばあさんはスゴイ」とシェフは仰ってました。

業界ビッグバンに期待/オランジュの空間がフルに食材を活かす

 最後に頂いたのが、チョコレートケーキ。そのしっとり感、どっしり感といったらなかった。甘さがとてもマイルドで「和」のテイスト。舌に触るところがないンです。なぜか濃いい豆腐の味わいも。


 コーヒーのお味も宜しくて、カフェで過ごす時間が楽しみになるでしょう。お勤めの途中ですとか、帰りにですね、ちょっと立ち寄るワケですよ。ちょっぴりお洒落をしてね。

 道行く人やクルマを意識しながら、ブレイクを楽しむ。そういった緊張感は中心街ならではなんです。ポイントはやはり女性。

 女性だけが街角を素敵にできる可能性を秘めている、とワタシ考えます。そういった方々を輝かせることができる空間。それがオランジュなんでしょうね。

 女性の皆さま、期待しておりますよぉ。


 あ、そうそう、「業界ビッグバン」について解説しないとよくワカリませんわね。ビッグバンというのは、価値観の転換と言い換えてもいい。

 料理、ですとか、サービスというのはある程度出来上がってしまうとなかなか変えられない。本来は常に新陳代謝し、進歩していかなければならないものなんです。

 ところが競争が少ない地域においては、相当意識しないとレベルアップは難しい。そして結果として、地域全体の魅力低下につながっていくワケです。周りしか見えてませんからね。

 これを打破するためには、新しいの導入、刺激が不可欠なんですよ。その新しいがオランジュであろう、とワタシ考えてます。ここを潰す(←経営的意味合いではなく)ようだと地域の観光飲食業が駄目になるでしょうね。

 これは、ココの最後で予告した「近いウチ吼える」内容とカブりますね。書けるんだろうか。少なくとも、今週は無理そうですね。


コメント(6件)


2007-05-27
ぶー
私も、帯広に限らず感じる事。特に地元だから帯広ではありますが…

接客の資質改善、CSの向上を感じ得ない飲食店の数々です。ですから新しい“血”は私も必要だと感じています。接客だけでなく価格においても。

封鎖的ではないだろうか…?

回転寿司にしてもバイキング店にしても、競争意識に欠け、それを良しとする空気が意識がありますね。他所から強豪店が進出されないからか?

「地元に密着した」を履き違えている店が多いのではないか?やはり緊張感が欠如しているのかもしれません。
更に「味」は雰囲気や接客によりいくらでも相乗効果するもの。

こういったお店が出来るのは素晴らしい事ですね。私も勉強させていただきます。


矛盾していますが、古くからある素っ気ないが、味のある店も好きです(笑)まぁ『旨い』在りきですが、



2007-05-27
いくぽん @plala.or.jp
おいしそう・・・
ステキな「お呼ばれ」だったんですね、
お疲れ様でした。
写真撮影のために20分も前から会場入りとは
頭がさがりますわ♪



2007-05-28
端野 萬造
>ぶーさま
 ワタシ以上に厳しいご意見をまぁ、ズッパリ仰いますね。先日報道されましたが、ついに北の屋台村の売上が前年度を割り込みました。単年度に留まればよろしいンですが。

 封鎖的、という表現は象徴的かもしれませんね。

 とはいうものの、「変わらんでくれよ」という店の存在も間違いなく必要ですよね。矛盾といわれてしまえば、それまでなんですが。

>いくぽんさま
 本当はレストラン席の撮影もしたかったんですけどね。既にお客様が入ってらっしゃったものですから、これが限界でした。

 それより、ラムチョップを食べ損ねたのはつくづく残念。


2007-05-28
ぶー
あ…ちょうど「北の屋台 新聞掲載記事資料」なる本を読んでいた所でした。

割り込んだのですか…
今は、観光客<地元客
なんでしょうか?

私は中々、街中に行っていないのでわからないですけれど(私みたいなこういう人がいるからか?)

昨年、農屋で呑んでいた時、内地の地域雑誌編集者(長)の方々と隣りになり、色々お話ししましたが、まだまだ「北の屋台」は注目されているのだなぁ、と感慨深いものがありました。



2007-05-28
ごじら @bbtec.net
ふむ!ふむ!萬造さま

>料理、ですとか、サービスというのはある程度出来上がってしまうとなかなか変えられない。本来は常に新陳代謝し、進歩していかなければならないものなんです。

まったくもって同感です。進歩どころか、後退していく
ほうが多いですね。

 先日行った、都の城の南の方に位置する、金融機関は朝9時前に、老人たちがパチンコ店みたいに行列を作っているそうです。接客もさることながら、新しいことに常にチャレンジする社風がなせる業ですね^^。

 例のタルトの店は、新宿南口、コムサビル5階、Cafe comme ca 新宿店でごじゃる^^。


それにしても、オランジュ 地元の食材の良さが萬造さまのピクチャーの随所に見られますね。

ますます期待してしまいまする^^。




2007-05-29
端野 萬造
>ぶーさま
 へぇ、色んな本が出ているのですね。それは知りませんでした。

 北の屋台は、常連客の比率が高まっているンぢゃないでしょうか。しかも回転が悪い。これが致命的ですね。本来は1時間弱で一回転する必要があるんですが。

 そうすれば、価格も下げられる。

 それでも、北の屋台は地方活性化の数少ない成功例といえますので、注目はされているのでしょう。

>ごじらさま
 情報ありがとうごいざいます。それにしても、タルトひとつで千円弱ですからねぇ。そりゃあ、観光客の皆さまが帯広にやってきて、「美味しいお菓子が安い」って感動されるのは無理ないのかな、と。

 一説によると、六花亭にしても、柳月にしてもケーキ系はほとんどの商品が赤字とか。他の高収益の商品で支えているということでしょうかね。


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Posted by きむらまどか at 07:18│Comments(0)帯広近郊/洋食・パスタ
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